北海道ツーリング(1999年8月4日〜19日)
草原


北海道ツーリング  いつかは北海道を走りたい!という夢がやっと学生最後の夏にかないました。
 時計回りに行けるところまで走り、時間とお金がなくなったら帰ってくるというといういつもの通りずさんな計画でした。
 この年(1999年)の北海道は例年になく暑い夏で、連日「線路が伸びた」「牛が倒れた」というニュースが流れていました。せっかく涼を求めてやってきたのですが、本州と変わらない、いやそれよりも暑かったと思います。

 空港に降り立ってから早速北上開始。札幌には寄りませんでした。最初の目的地は富良野。「北の国から」の舞台です。駅前のバイクの数がすごかった。そこからどんどん北上、旭川を通りこし、途中から西側にそれて、サロベツ原野の大草原の中を走り稚内に向かう。

 天塩のキャンプ場で出会ったチャリダ−、ライダーと意気投合し、利尻山に登ることになる。フェリーで別のチャリダ−に出会い、彼もメンバーに加わり翌日登山。海抜1721m、これを0mから登っていく。往復10時間ぐらい。疲れましたが、天気も良く、眼下に昨日まで走ってきたところが眺められ非常に気持ちのいいものでした。その後、利尻島を一周し、礼文島に渡って「最北」に到達。

 稚内に戻ってから、東の海岸を南下。網走に向かいます。途中クッチャロ湖畔でキャンプしているときに知り合ったライダーらと近くの町の夏祭りに出かけ、メロンをもらい、夜遅くまで語りました。楽しい連中でした。でもオホーツク海側はなにもなく、海も別にきれいでもなく、たんたんと網走に向けて走りつづけました。

 しかし、この途中で後輪シャフト部に異常が発生し、自転車屋に飛び込んだものの、部品がないということでこのあたりでリタイヤすることにする。とりあえず応急処置をしてもらい馴染みの浜小清水YHまで走って、ここで3日ほど過ごして帰宅した。この間に釧路湿原に行ったリ、屈斜路湖からチャリンコでダウンヒルをしたりと夏の北海道を楽しみました。

 最も面白いといわれる道東を走れなかったのは残念でしたが、ツーリングのメッカといわれるだけあって北海道は楽しかったです。一日にすれ違ったり追いぬかれるライダー、チャリダ−の数は本州とは比較になりません(ライダーのほうが圧倒的に多いのですが)キャンプ場、ライダーハウス、ユースホステルで出会う連中も変わった人が多く、話に飽きがきません。いつかまだ走っていないところを走りたいです。



●装備
装備  フレーム中に余すところなく備品を装着しています。

 フロントバック:地図、非常食、ヘッドライト、救急セットなど
 右サイドバック:キャンプ用品(テント、コッヘル、ガスなど)、雨具、輪行バッグなど
 左サイドバック:衣服など
 後ろの荷台  :シュラフ、サンダル、テントのポールなど
 トップチューブバッグ:工具、電池など
 シートチューブ:エア・マット
 ダウンチューブ:ボトル

国道12号線 ●日本一直線が長い国道
 国道12号線の岩見沢〜滝川間は日本一直線の長い国道として有名です。
 30kmぐらい一直線が続きます。といっても、片側2車線のところもあり、アップダウンもあり、一直線とは感じられず、まったくハンドルを切らなくてもいいというわけではありません。
 交通量は多く、路肩も雪を捨てるための溝がところどころにあって、走りにくいです。

 北海道の道路全体に言えることですが、道が広く、郊外に出ると交通量も少ないので、車はびゅんびゅん飛ばしまくります。また平気で前の車を追い抜きます。それも3台ぐらいまとめて追い抜くということが当たり前です。これを見ると一般道も高速道路のようです。そのため、交通の取り締まりは多く、1日に1度はねずみ取りに出会います。




●富良野
 北海道に来ているツーリストの半分がここに来ているのではないかと思われるくらい人気があります。ラベンダーが咲く丘などきれいどころもたっぷりです。ちょっと足をのばせば、「北の国から」で宮沢リエも入ったという「吹上の湯」もあります。
富良野



●サロベツ原野
 北海道の北部にすばらしい原野があります。見渡す限り大草原が広がっています。その草原の中を一本の道が走っています。天塩(てしお)〜稚内まで50kmほど何もありません。走っていくうちに海の向こうの利尻山がしだいにはっきりと見えてきて、その美しさに心がワクワクします。
 この道、平坦で自転車で走るには非常に適した道ですが、海が近いだけあって風がすさまじかったです。私たちが走ったときはもろに追い風で平均30km/hで快適に走ることができましたが、逆から走ってくる来るチャリダ−の形相は鬼のようでした。
サロベツ原野 原野の向こうに利尻山が見える
北緯45度 北緯45度



●利尻山
利尻山
 海抜1721m、円錐形の美しい山容から利尻富士とも呼ばれています。高山植物の宝庫といわれ、珍しい種類も見られますが、夏期以外は完全に雪と氷に閉ざされます。

利尻山
富士山みたいな山なので下界を見下ろしながら登れます。奥に見えるのが礼文島。常に雲がかかっていて天気が悪いそうです。
利尻山
やっと山頂にたどり着きました


ジンギスカン ●ジンギスカン
 北海道といえばジンギスカンです。天塩のキャンプ場で出会ったメンバーとジンギスカンパーティをしました。北海道ではコンビニでラム肉はもちろん簡易ジンギスカン鍋までも売っています。ラム肉は安いです。腹いっぱい食べれました。でも野外でのバーベキューは蚊が寄ってきて大変でした。

→腕の日焼けがすごいでしょ



●岬
 北海道は岬が多く、これをハンティングすることを目的としているツーリストもいるそうです。岬からボーっと遠くを眺め海の向こうの国々に思いを馳せるのも楽しいです。
宗谷岬 ノシャップ岬 スコトン岬
日本の最北端 人が多い 稚内のすぐ近く けっこうにぎわってます 最北ではなく最北 寂しいところです



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